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    スナック 『W』

    初めて来たのは19才の初夏の頃でした。
    田中に連れて来られたのが切欠でした。
    私が気に入り最後の締めのお店がスナック『W』でした。
    田中と最後に会ったのもスナック『W』でした。
    チーママ的存在のやっちゃんが田中との最後の機会を作ってくれました。
    田中が夕方よく行っていた立ち飲み屋さんに出勤前に顔を出して見つけてくれました。

    最初はマスターとやっちゃんの2人で店を切り盛りしていました。
    実質はマスターとは名ばかりで殆どがやっちゃん1人で頑張っていました。
    田中と遊ばなくってから、3ヶ月たった頃にマキがきました。

    マスター・やっちゃん・マキが私の行っていた時の従業員かな?
    私の人生に関わっていく人物です。
    そして、今後の人生に大きく関わってくる人物「明雄」「Kちゃん」との出会いの場所でもあります。

    スナック『W』が無かったら私の人生は大きく違った人生を歩んでいた事でしょう。

    スナック『W』のやっちゃん 1

    私にとっては忘れることの出来ない人物の一人です。
    セカンドキスの相手なのです。
    同性では彼女とのキスがファーストキスなのです。
    彼女の事が好きでしたから問題はないのですが行き成りでしたので・・・
    心の準備が出来てなくて・・・
    それに初回から濃厚なディープキスを頂きました。

    ファーストキスの相手の記憶のない私にとっては複雑な気持ちです。
    母の言うことには幼い時に奪われているとの事です。
    全くと言うほど記憶に御座いません。
    一様ですが異性のだった様です。

    普段、酔うとキス魔になる彼女
    酔うと必ずといっていいほど
    「海苔Pキスしょ!」
    と、言ってくる彼女に私は
    『やだ~!』
    『恥ずかしい!』
    『後でね!』
    『その内にね!』
    と、言いながら、かわし続けていました。

    あの日の彼女は酔ってなかったのに・・・

    カウンターに8席とボックス席が2席での縦長の小さなお店です。
    お店の出入り口があってトイレがあってカウンターの出入り口があります。
    カウンターがL字になっていて、その奥にボックス席があります。
    カウンターの出入り口の少し先にトイレがあります。
    カウンターの出入り口の後ろに、おしぼりの保温器が置いてあります。

    何時の様に8時過ぎに、お店に行って飲んでいたのです。
    その日はカウンターの出入り口側の端に一人一つ空けて私が座り、その横に仲の良い常連さんが座って、また一つ空けて二人連れのお客さんでした。
    彼女はカウンター出入り口のお客さんの相手をしていました。
    私は常連さんとマスターと話をしていました。

    2時間ほど経ってトイレに行きたくなって席を立ちました。
    すると彼女が保温器に手をかけながら
    「海苔P、トイレか?」
    「うん!」
    と、返事をすると同時に、おしぼりをカウンターの端に置く

    ここまでは何時もと同じ行動

    普段はトイレから出るとカウンターの出入り口に彼女が居て、おしぼりを貰って手を拭きながら席に戻ります。

    To be continued...

    スナック 『W』のやっちゃん 2

    その日に限って少し違った。
    トイレから出ると彼女は、おしぼりを手にトイレ近くまで来ていました。
    それに気がついて、半歩後ろに下がって
    「トイレ!」
    と、聞くと彼女は頷きながら
    「はい!」
    広げた、おしぼりを差し出した。
    私はトイレの扉を開けるのに邪魔にならない様に、さらに半歩後ろに下がり壁に背中を預けながら、彼女から、おしぼりを受け取ろうと両手を差し出した。
    すると彼女は、おしぼりを両手に掛ける様に置いた。

    少し視線を下げていた私に彼女は
    「海苔P」
    と、声を掛けながら私との距離を縮めて来ました。
    その声に視線を上げて彼女を見ると思っていたより、すぐ近くに彼女の顔がありました。
    彼女と目が合うと彼女は妖艶漂う笑顔を零しました。
    私は思わず、その笑顔に見とれていた。
    彼女に
    「どうしたの?」
    その言葉を言い終わらない内に彼女の唇によって途中で遮られてしまいました。

    私が驚いている隙に彼女の舌が私の中に入ってきました。
    私の心の中を探るように優しく動く彼女の舌
    一度も目線が逸れる事なく。
    私をいとおしむ様な表情で見つめていた。
    そして彼女は私を逃さない様に、しっかりと腕を首に絡めていた。
    私の鼓動が彼女に伝わるのでは無いかと思うほど高鳴っていた。
    頭の中は何も考えられず鼓動の音が響き渡っていた。

    フッと気がつくと店の中の雰囲気が先程と違っていた。
    マスターの声が
    「やっちゃん!何してるの!」

    その声に反応するかの様に
    これが最後だと思うかのごとく、舌の動きが激しくなった。

    カウンター内にはスノコが敷いてあって、その為にカウンター内を歩くとカタカタと足音が鳴る。
    マスター近づいてくる足音が聞こえてきた。
    カタカタと聞こえていた足音が止まる。
    マスターがカウンターの出入り口に来たのだ。

    その瞬間、唇が離れる。
    離れると同時に、マスターが一喝する様に
    「やっちゃん!」
    「はいはい!」
    彼女は満足そうな表情を浮かべながら返事をする。

    私の手から、おしぼりを取ると、そっと汚れた口元を拭ってくれた。
    私に、おしぼりを渡しながら、彼女の親指が私の唇に触れた。
    そのまま、頬に指先が触れて、唇に柔らかい感触が一瞬だったけど戻りました。
    彼女は耳元で優しく
    「ごちそうさまでした。」
    と、囁いた。

    彼女は、もう一度、私を見つめると
    いたずら子がイタズラを成功した時の様な無邪気な笑みを零した。
    私は呆然と立ち尽くして彼女がトイレに消えていく姿を見つめいました。

    The END
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    海苔P

    Author:海苔P
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